Life-recollection | 2006

蛍光灯、電線
H4600 W4800 D9500 (mm)

本作品は汚水処理場跡地にあるエアレーションタンク(浄化槽)内に設置されたものである。割れた蛍光管と切れかけの蛍光管を空間に配置することによって、消えゆくものの儚さや存在の曖昧さを表現した。それらは照明器具としての役目を終えているにも関わらず、未だ蛍光灯としてそこに存在している。 このような曖昧で不確かな存在は廃墟という空間そのものにも相通じるところがある。不規則なリズムで繰り返し明滅する蛍光灯や壊れた蛍光灯、そして、そこから発せられた光によって浮かび上がる空間は、やがてくる終わりのときを予感させると同時に、かつての姿を彷彿とさせていた。