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φ60nmの粒子、水、アクリル、HMIライト
H1700 W3700 D5400 (mm)
本作品は地球を覆う大気のモデルであり、空や太陽の色が変化するメカニズムを光の波長よりも小さいナノ粒子を用いて再現している。筒状の水槽の中には少量のナノ粒子と水からなるコロイド溶液が充填されており、一方から白い光を照射している。すると、白色光はコロイド溶液を通過する距離に応じて波長の短い青から波長の長い赤へ色が変化する。これは波長の短い光ほど微細な粒子に衝突し、散乱しやすいために引き起こされる現象(レイリー現象)である。このように一見何もないように思える大気は様々な物質から構成されている。それらは空気、水、地上からの塵、宇宙からの塵などである。大気は地球の内と外を隔てるものとされているが、その実態は地球と宇宙の物質である。つまり、内と外を隔てる境界はあってないようなものだと考えられる。