∴ 0=1 -origins of life  | 2014

∴ 0=1 -origins of life  | 2014

ガラス、タングステン、アンモニア水、エタノール、テスラコイル、真空グリース、真空ポンプ、電線、アクリル
H1500 W800 D350 (mm)

生命がどのようにして誕生したのか、そうした途方もない命題の解を探求している。生命の起源に関する論説は実に様々あるが、未だ核心に迫るものはなく、その全貌は謎に包まれたままである。原始地球に存在した物質が、何らかのエネルギーによって化学反応を起こしアミノ酸が生成され、タンパク質さらにはDNAを形成し、生命が誕生したという見解がある。このアミノ酸の生成プロセスに興味をもち、原始地球を模して、雷をエネルギー源とした再現実験を行った。ガラス容器にアンモニア水とエタノールを注ぎ、容器内の不純物(空気)を真空ポンプで抜き取ると、減圧された容器内にアンモニアとエタノールの混合気体が充満する。そこに高電圧をかけ、雷を模した火花放電を発生させる。この状態を20時間程断続的に保持すると、容器内にアミノ酸が蓄積される。アミノ酸が生成されたことは、ニンヒドリン試薬を用いて検証した。ろ紙に描かれた紫色や黄色に変色した液体がアミノ酸の存在を示している。こうしてつくり出されたアミノ酸は生命の素材と呼ぶにはおぼつかなく、タンパク質さらにはDNA生成過程の解明は程遠く、原始地球の環境など生命の起源は謎に満ち空想の域を出ない。私たちに生命の起源という果てしない謎の解は求め得るのか。私たちの存在は何なのか、どこから来てどこへ行くのか。この作品が「生命の起源を想起させる装置」として鑑賞者の前に提示されることによって、様々なイメージが想起されることを促した。

∴ 0=1 -amino acid purple  | 2014

アミノ酸、ニンヒドリン溶液、ろ紙、ガラス、銅、鉛
H200 W200 (mm)