∴ 0=1 –trace of light | 2022
モノクロネガフィルム(4×5 inchサイズ)をポジティブ現像処理、アルミニウム、アクリル板、LEDなど
H1067 W1321 D60 (mm) [同サイズ5点]
ガラス管ヒューズに過電流を流すと、それが焼け切れる際に微かな光が生じる。暗室内で暗順応した状態でその発光現象を観察すると、しばらくの間、光の残像が目に焼き付けられる。銀塩写真のフィルムはその一瞬の光の痕跡をイメージとして記録し、表出させる。今回の作品ではモノクロネガフィルムを反転現像処理したポジ画像を提示している。それらはまるで宇宙の超新星が一堂に記録されたかのような様相を呈している。それらの一瞬一瞬は消滅であると同時に生成でもある、両義的な事象として捉えられる。