control-release | 2008
蛍光灯、電線、電子部品
H3000 W12200 D4000 (mm)
本作品は機器のバグによって制御不能状態になった蛍光灯を用いたものである。コンピュータからは0と1の信号が交互に一定の規則的なタイミングに従って蛍光灯に送られているのにも関わらず、結果として表出する光の明滅は完全に不規則で予測不可能なリズムを刻んでいる。つまり、ここでは命令を送る側と受ける側との間で明らかな差異が生じており、直接知覚できない複雑な電気の流れが存在する。いわば、0と1だけでは表せない曖昧な状態が混在している。このようにあらゆるものは常に不安定にゆらいだ非連続の連続なのではないだろうか。空間に無秩序に配置された蛍光灯はその命が尽きるまで無秩序な明滅を繰り返した。