真空トンネル | 2019
ネオン灯、1×10⁻⁵ Paの真空、大気圧、電線、ステンレス、シリコン
H1260 W600 D150 (mm)
大気圧と真空によってつくられたトンネルの内部構造を観測する。内側と外側で大気圧に大きな差異が生じているガラス管を局所的に熱すると、柔らかくなったガラスが大気圧に押され(真空に引っ張られ)、ガラス管の形態が変化する。こうしてつくられた凸凹状の内部構造にネオンガスを封入し、放電現象を生じさせてみる。電子は通り易い最短距離を移動しようとするが、放電の通り路が一様でなく、狭まったり広がったりしているため、放電が不安定になり、光がゆらぐ。こうした光によって、直接知覚できない大気の圧力が可視化され、その存在が再認識される。